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物件情報

築年数 築37年
建物のタイプ 戸建て
家族構成 ご夫婦+お子様2人の4人家族
お住まい 兵庫県

施工情報

施工費用 2,900万円以下
施工期間 約4カ月
施工場所 全面リフォーム
施工会社 パナソニック リフォーム株式会社
思い出を残しながら、
ご両親から引き継いだ家を
リフォーム

施主様がご両親から引き継いだ築37年の戸建ては、広さはあるものの独立した部屋が多く、狭くて暗い印象だったといいます。そこで、住み始める前にリフォームすることに決め、相談に来られました。

今回のリフォームのコンセプトは「家族とのつながりが感じられる空間」。思い出の場所を残しながらも、これまでとはガラッと印象が変わったリフォームの実例を紹介します。

担当

パナソニック リフォーム株式会社
一級建築士、設計担当

三宅さん

インタビュアー

・整理収納アドバイザー
・住宅収納スペシャリスト
・ルームスタイリストプロ

藤野さん

建て替えではなく
リフォームを選んだ理由
Before Before
Before Before

※上記のスライダーを左右に動かすと
BEFOREとAFTERの間取りをご覧いただけます。

藤野さん

築37年の戸建ての場合、建て替えという選択肢もあったと思うのですが、施主様がリフォームを選んだのはどういった理由からですか?

三宅さん

確かに建て替えもできたかもしれません。ですが、構造的な問題がなかったこと、ピアノの練習室を残したいという要望があったので、あえてリフォームする形になりました。施主様にとって思い入れのある場所ですし、奥様がピアノ教室として使うのであれば、建て替える必要がなかったのです。

それに、リフォームのほうが手頃な値段でできますから。
施主様がご両親から引き継いだ家は、そもそもパナホーム(現パナソニックホームズ)が建てています。とても気に入っていただいていたので、リフォームも同じ系列の弊社にとお声がかかり、ご依頼いただきました。

藤野さん

再度依頼するほど、住み心地がとてもよかったんですね。
それでは、リフォームの際の施主様からの具体的な要望を教えてください。

三宅さん

ご両親とはライフスタイルが大きく異なります。そこで、昔ながらの間取りを若いご夫婦がどういった住まいに変えていきたいかを中心にヒアリングしました。
施主様からは、

  • これまでとは違った明るいイメージの外観
  • キッチンを独立型からオープンなタイプにしたい
  • 部屋割りが細かいので、もっと家族のつながりが感じられる空間にしたい
  • 水回りをもっと便利にしたい
といった要望がありました。
部屋割りについては6LDK+ピアノ練習室でしたが、リフォーム後は4LDK+ピアノ練習室+書斎のゆったりとした間取りになっています。

外壁にオリジナル商品を使い、
外観を明るいイメージに

少し暗い印象のある外観

ホワイト系のキラテックタイルを使って、
明るい印象の外観に

藤野さん

まずは外観からお聞きしていきたいと思います。
ビフォーの外観は少し暗い印象がありますが、リフォーム後はガレージの屋根がなくなって開放的な雰囲気になっただけでなく、家の外観全体が明るくなりましたね。

三宅さん

はい、外壁には「キラテックタイル」というパナソニックホームズの商品を使っています。タイルの色はルミナスホワイト、目地はグレーをお選びになったので、とても明るい印象になりました。
キラテックタイルには

  • 汚れがつきにくい
  • メンテナンスがしやすい
  • 耐久性が高い
などの特長があります。値段は少し高くなってしまいますが、長持ちするのでコストパフォーマンスの良い商品です。

また屋根には、耐震性や防炎性に優れたガルバリウム鋼板という金属を重ね葺きしています。

藤野さん

ほかに外観で変えたところはありますか?

三宅さん

玄関横にあるパントリーを減築しました。ここはもともと増築した箇所で、元の形に戻したことになります。減築したスペースに屋根をつけて、サイクルポートにしています。

オープンなキッチンにすることで、
つながりを感じられるLDKに

独立型キッチン。手前の柱は構造上残すしかなかった

オープンな対面式キッチンになり、広々としたLDK

藤野さん

独立型だったキッチンはオープンな対面式キッチンになり、LDKがとても広く感じられますね。

インテリア的には、LDK全体がナチュラルテイストで統一感がある部屋になった印象です。ホワイトを基調にキッチンの下がり天井が木目調になっているのが特徴的ですが、どういった意図でデザインされたのでしょうか?

三宅さん

オープンなキッチンにしたいと希望されていたので、キッチンは対面式にしてリビングダイニングを見渡せるようにしました。

実はキッチンを下がり天井にしたのは、構造の問題で横の柱を取れなかったからなんです。

下がり天井にしたり、インターホンを設置したりして、柱が違和感なく生かされるようにデザインしています。苦肉の策ともいえますが、下がり天井がいいアクセントになりました。

奥様は「キッチンの壁とキッチンパネルは、個性的なデザインにしたい」というこだわりをお持ちで、一緒に探して選んだのがグレーのタイルです。

和室だった場所は、お子様の勉強スペースに様変わり!

三宅さん

和室だった部屋は取り壊してリビングと一体化させて、お子様の勉強スペースとして活用しています。横の壁面に収納棚を造作し、モノが散らからないようにしました。

藤野さん

4人家族なら、個室が6部屋も必要ないですよね。最近はリビング学習が流行っていますし、和室よりも勉強スペースにしたほうが実用的だと思います。収納棚があるので、スッキリとして見えますね。

寒さ対策にも配慮した設計・施工

寒さ対策のためにロールスクリーンを設置している

藤野さん

リビングから冷蔵庫が見えませんが、キッチン奥のパントリーにあるのですか?

三宅さん

いえ、違います。冷蔵庫は、インターホンを設置した柱の向かいの階段下にあります。冷蔵庫は隠したいとおっしゃったので、内寸を測り、ご希望の冷蔵庫が入るスペースを確保しました。

藤野さん

キッチン横に階段と冷蔵庫スペースがあるんですね。LDKに階段があると、冷気が入ってきて寒いと聞いたことがありますが、何か対策はされていますか?

三宅さん

階段からLDKに冷気が流れ込んでこないように、ロールスクリーンを取り付けています。寒い地域にお住まいなので、寒さ対策は必須です。もちろん断熱材も入れ、取り替えた窓サッシの内側にもう一つ窓サッシを設置して、断熱に有効なインナーサッシ(二重窓)にしました。
施主様は「断熱性能が向上したので、暖かく快適に暮らせるようになりました」とおっしゃっています。

コード類を「隠す収納」にして
生活感を出さない工夫

音響機器や壁掛けテレビなどのコード類は
テレビ裏にまとめられている

藤野さん

テレビ周りや天井にたくさんのAV機器がありますが、コード類がまったく見えないのでとてもスッキリしていますね。配線はテレビボードの中に集約しているのですか?

三宅さん

いえ、テレビボードには施主様の趣味である音響機器を「隠す収納」にしているだけです。配線周りは、テレビ裏に配線を集約させる専用のスペースをつくりました。コード類や防犯カメラの装置などが一括管理できるようにしています。
スムーズな配線になるように、コンセントの位置や数にもこだわりました。

藤野さん

だから、こんなにスッキリしているんですね。雑然とした感じがまったくありません。

三宅さん

AV機器のために、ダウンライトの位置も確認しながら決めたんですよ。ここは施主様の意向にしたがって、かなり工夫しました。

2階のホールはまるで
図書館のような空間

階段を上がったスペースには
図書館のように本がずらりと並べられている

藤野さん

2階のホールは壮観ですね!まるで図書館のようです。

三宅さん

施主様が本や漫画をたくさんお持ちで、全部入るスペースがほしいとおっしゃっていたんです。ホールのスペースをつくるために、本棚は、設置できる広さを確保してから、施主様がご自身で購入されました。採寸しながら話し合い、配置を決めて一緒に組み立てていったんですよ。

誰かの部屋に本を取りに行くことなく、気軽に好きな本を選べるスペースになりました。お子様のご友人にも好評だと聞いています。

藤野さん

このホールは本棚を置くために設けたということですか?

三宅さん

今のところは本棚として使っていますが、将来的には別の用途としても活用できると思います。造作の固定棚にしなかったのは、そういった理由があるからです。

書斎のスペースは以前の半分ですが、ホールとともに廊下をつくったので、書斎を通り抜けることなく主寝室に行けるようになったので利便性は向上しています。

細やかな配慮がなされた
水回りや収納
藤野さん

生活動線はどのように改善されましたか?

三宅さん

以前は玄関から入って右手すぐにトイレと洗面所・浴室がありました。この間取りだと、来客があったときに気まずいですし、玄関から風が入るととても寒くなってしまいます。 そこで、玄関からの廊下をなくして水回りはリビングを必ず通る動線にしました。

廊下だったスペースは洗濯機置き場になっています。今後お子様が大きくなって洗濯物が増えることを想定して、洗濯機上に乾燥機を設置するスペースも確保しました。

藤野さん

「今」だけでなく「未来」の暮らしもイメージしてつくられたんですね。ライフステージが変化しても対応できるのは、とても便利だと思います。

家が広いので収納スペースは十分ありそうですが、収納もだいぶ変えましたね。

三宅さん

そうですね。
1階は玄関に大容量のシューズインクローゼット、キッチンにパントリーを設けました。
2階は主寝室をクローゼットからウォークインクローゼットに変え、各部屋のクローゼットと押入れも位置や奥行を変えています。

藤野さん

動線がスムーズですし、必要なモノが収納できるサイズ感で、とても使いやすそうな感じがしました。

それでは最後に、見てほしいポイントや施主様の感想などをお聞かせください。

三宅さん

リフォームの場合、どういった仕上がりになるのかイメージしにくい部分を、パースを活用してわかりやすく見せるようにしています。 パースと仕上がりはほぼ同じですので、言葉で伝わりにくいところもイメージしてもらいやすいのがポイントです。

施主様には「思い入れのあるピアノ練習室を残したまま、こだわりのある仕上がりにリフォームできて満足しています」と言っていただきました。

インタビュアー
(整理収納アドバイザー)
より一言

片付けの現場でも、思い出のモノは無理に手放さなくてもよいときがあります。今回もピアノ練習室を残すことができて、施主様も喜んでいらっしゃるとのこと。家族の想いを尊重した家づくりの大切さを感じる事例でした。
収納に関していえば、必要な場所に必要なサイズの収納ができたことで使いやすくなったと思います。リビングを中心にスムーズな家事動線が実現し、快適に暮らしていらっしゃることでしょう。

三宅さんに会えるのは
こちらのショールーム
1F:リフォーム・リノベーション工事全般
Panasonic リフォーム 神戸
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