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物件情報

築年数 築29年
建物のタイプ 4LDK
家族構成 ご夫婦+お子様1人の3人家族
お住まいの市 神戸市

施工情報

施工費用 約1,000万円
施工期間 2カ月
施工場所 全面リフォーム
施工会社 N-Basic by 安江工務店
ミニマルな暮らしを実現!
快適さとデザイン性を兼ね備えたリフォーム術

施主様の理想は「ミニマルな暮らし」。モノが少ないので、必要最小限の家具と収納があればよいとのことでした。4LDKの中古マンションを購入しましたが、3人家族にしては部屋数が多い。
家族が暮らしやすい間取り、ホテルライクなインテリアにリフォームして、理想の暮らしを実現するために、N-Basic by 安江工務店に相談に来られました。

今回は、リビングと和室がつながっている4LDKの間取りをミニマルな暮らしに合った間取りにリフォームした事例を紹介します。

担当

・間取りプランナー1級
・キッチンスペシャリスト
・マンションリフォームマネジャー

大谷みどりさん

インタビュアー

・整理収納アドバイザー
・住宅収納スペシャリスト
・ルームスタイリストプロ

藤野さん

4LDKの中古マンションにある和室を
リビングに取り込み3LDKに
Before Before

※上記のスライダーを左右に動かすと
BEFOREとAFTERの間取りをご覧いただけます。

藤野さん

中古マンションを購入した際に、リフォームを依頼されたとのことですが、施主様からは間取りやデザインをどのように改善したいと要望がありましたか?

大谷さん

施主様は家族3人暮らしで、お子様もすでに大きくなられています。購入された中古マンションは4LDKと部屋数が多かったため、LDKとつながっている和室はなくしたいとお考えでした。

元の間取りはLDKとつながっている和室

藤野さん

たしかに3人家族で4部屋は必要ないですね。和室をなくしてLDKに組み込んでしまえば、家族がゆったりとくつろげるリビングになりそうです。

LDK以外の間取りで変更した点を教えてください。

大谷さん

洋室①と②は、内装を変えましたが、間取りや収納はほとんど変更していません。 洋室③は書斎にして、クローゼットと物入れだったスペースをウォークインクローゼット(WIC)にしました。ウォークスルータイプにして書斎からWICを通ってリビングに行けるようになっています。

藤野さん

生活動線が良くなりましたよね。

大谷さん

はい。水回りが中心のお部屋なので、WICから通り抜けられるようにしないと、動線が切れてしまって暮らしにくいと思って、ウォークスルータイプにしてはどうかと提案させていただきました。

藤野さん

では施主様は、どのような理想の暮らしをイメージされていましたか?

大谷さん

モノが少なく、ミニマルな暮らしをするのが理想でした。収納も家具も少なくていい、と。

藤野さん

リフォームを希望される場合、収納が足りないから増やしてほしいというケースが多いと思いますが、今回のように収納は少なくてもいいというのは珍しいですね。

大谷さん

そうなんです。最初のヒアリングでモノが少ないと聞いてはいましたが、「造作家具ももっとコンパクトでもよかったかもしれない」と施主様がおっしゃるくらいモノが少なかったのには驚きました。なので、一緒に選ばせていただいた家具も必要最小限です。

藤野さん

モノが多いからミニマルな暮らしに憧れていたわけではなく、そもそもモノが少ないご家族だったんですね。

モノがなくスッキリとしたLDK

大谷さん

はい。アフターの写真は引っ越しされてすぐではなく、しばらく暮らしてからのもの。モノが少ないため、お部屋は常にスッキリした状態です。

デザイン性と利便性を併せ持った
対面キッチン
藤野さん

今回のリフォームで大きく変わったのはLDKだと思います。和室はリビングに取り込みましたが、キッチンについてはどんな要望がありましたか?

大谷さん

配管の関係上、水回りを大きく移設するのは難しい間取りでした。ですが「和室をなくす」「対面キッチンにする」、この2つは最初からのご希望です。

独立タイプの壁つけキッチンは少し暗い印象

大谷さん

元々は独立タイプの壁つけキッチンで、そこをオープンキッチンにして一体感のあるLDKにするのが施主様の理想。
配管に制限がある中で、キッチンカウンターの向きは変えられたので、対面式のオープンキッチンにしました。

また、キッチンと横並びにダイニングテーブルを置くレイアウトにすることを希望されていたため、キッチンの向きは窓側になっています。

藤野さん

キッチンカウンターを前面に出し、冷蔵庫を挟んでカップボードがあるというレイアウトになっています。この動線は、調理中に食器を取りに行くのに少し遠い気がしますが…

大谷さん

施主様には、冷蔵庫の背面に1〜1.5帖のパントリーをつくれますよ、と提案したのですが、モノが少ないのでパントリーは必要ないとのことでした。そこでカップボードを設置するのみにして、キッチンを回遊できるようにしました。

実際、腰高のカップボードのみで背面に吊り戸棚はありません。カップボードの上にキッチン家電を置くこともなければ、作業台として使うこともないそうです。「カップボードがなくてもよかったかも」とおっしゃるほどのモノの量でした。

ですから、施主様も「動線的な問題はなく快適」だと満足いただいています。

藤野さん

モノが少ない家だからこそできたレイアウトですね!モノが多い家なら、カップボードが遠くて動線が良くないと感じるかもしれません。

キッチン家電をカップボードの上に置いていないという話でしたが、どこに収納しているのですか?

インターホンのある壁を活用して
冷蔵庫収納と収納棚を設置

大谷さん

キッチン家電は冷蔵庫横の収納棚に置いています。棚の向きを壁側にしているため、リビングダイニングからキッチン家電は見えません。

冷蔵庫の位置にはインターホンがあり、どうしても壁を動かせなかったんです。この壁を活かすために、冷蔵庫収納とキッチン家電を収納する棚をつくることを提案させていただきました。

藤野さん

そういう経緯で冷蔵庫と収納棚をキッチンカウンターの背面に配置するレイアウトになったんですね。

大谷さん

はい。結果的に生活感が出ないスタイリッシュなキッチンになりました。

インテリアのカラーを絞り、
統一感を持たせたデザインに

インテリアのカラーも最小限。
シンプルなデザインで落ち着いた印象のLDK。

藤野さん

LDKは、グレーを基調にした落ち着きのあるデザインですね。

大谷さん

施主様は、キッチンカウンターの天板をステンレスや人工大理石でなく、カウンターのデザインと同じにしたいと話していました。ですから、要望に応えられるメーカーは限られています。お選びになったのは、非常にデザイン性の高いキッチンカウンターです。雰囲気を変えないように、同じキッチンメーカーのセットのダイニングテーブルを選んでいます。

LDK全体の統一感を出すために、家具や壁紙などは、グレーを基調に、白・黒・ウッド調にそろえました。ほかのお部屋も同じトーンにしています。

藤野さん

照明もペンダントライトやダウンライトなどが効果的に使われている印象です。

寝室にはヘッドライトを設置。

大谷さん

照明計画についても、照明デザイナーが提案させていただきました。

たとえば夫婦の寝室としてお使いの洋室②には、ベッドにヘッドライトを設置し、ホテルライクな雰囲気を演出しています。

LDKの物入れはWICと
家事コーナーにリフォーム

WICはウォークスルータイプで回遊できる生活動線

藤野さん

収納についてもお聞きします。
モノが少ないとはいえ、WICや家事コーナーを設けていますね。
まずWICにはどういったモノを収納していますか?

大谷さん

WICというと洋服を収納しているイメージですが、施主様の場合は寝室のクローゼットに洋服を収納しているため、リビング続きのWICは、掃除機や布団、ゲーム類を収納するスペースとして使っていただいています。要するに納戸の代わりですね。

藤野さん

それならLDKに余計な家具を置かずに済みますね。

WICを広めにとったぶん、洋室③が少し狭くなりました。書斎としてお使いとのことですが、施主様はリモートワークをされているのでしょうか?

大谷さん

もちろんワークスペースとしてもお使いですが、ご主人様の趣味の部屋の要素が強いですね。楽器をお持ちなので、趣味を楽しむ部屋になっています。

書斎はご主人様のワークスペース兼
趣味の部屋として活用

大谷さん

少し狭くはなりましたが、書斎として機能するだけの十分なスペースは確保できました。

藤野さん

やはり書斎もモノは少なめですね。

もう一つ、キッチンの冷蔵庫の壁向かいにある「家事コーナー」についてお伺いします。
こちらは「家事コーナー」となっていますが、奥様がパソコンを使ったり、アイロン掛けしたりするスペースとしてお使いなのでしょうか?

大谷さん

そうですね。奥様がワークスペースとして使っています。ですが、アイロン掛けはしていません。当初は、アイロンコーナーにする予定もありましたが、動線的にアイロン掛けには向いていなかったのでやめました。

家事コーナーは奥様のワークスペースとして活用

大谷さん

棚には書類などを収納しています。とはいえ、モノはほとんどありません。

藤野さん

本当に、どこを見てもモノが少ないですね。

風通しを考慮したドアの配置

リビングのドアを開けておけば風が吹き抜ける設計

藤野さん

ビフォーとアフターの間取りを見ていて気づいたのですが、リビングと浴室のドア以外は、開き戸から片引き戸に変えていますね。
これは、空間を有効に使うためですか?

大谷さん

それもあります。開き戸ですと、どうしてもドアを開くためのスペースが必要ですから。

バルコニーから洋室①まで直線上にドアがある

大谷さん

ですが、それだけでなく、風通しも考えてのことなんです。洋室①はドアの位置を変えました。そうすることで、洋室①の窓と片引き戸を開け、リビングのドアを開けておくと、バルコニーまで一直線で風が吹き抜けるようになるからです。

藤野さん

ああ、そういう意図があったんですね!

大谷さん

はい。同じように洋室②〜書斎〜WIC〜リビングも一直線になるように書斎と洋室②を片引き戸でつなげる提案もしました。しかし、洋室②と書斎はそれぞれ独立させたいという施主様の意向があったので、今の間取りになりました。

藤野さん

風通しまで考えて設計されているんですね。参考になりました。

中古物件でもリフォームでデザイン性の高い部屋づくりが可能

室内干しやグリーンを吊るすためにアイアンバーを設置

藤野さん

あと、リビングにアイアンバーがありますが、これは室内干しのためですか?

大谷さん

室内干しとしてもお使いいただけますし、グリーンを吊るしてインテリアを楽しむこともできます。

インテリアも照明もデザイン性の高いものを選んでいます。機能性だけを重視するのではなく、デザインも重視しています。

藤野さん

ブラックのアイアンバーで、おしゃれですね。いかにも室内干し用といった印象を与えないデザインです。

では、最後にここを見てほしい!というポイントを教えてください。

大谷さん

中古物件というと、どうしても古くて使いにくいイメージを持ってしまいがちですが、こうやってリフォームすることで、ここまで変わるというのを知っていただきたいですね。

大谷さん

今回のビフォーの洗面所は、いかにも「古くさい」感じがしますよね。それをリフォームすれば、アフターのように印象が180度変わります。

新築物件は良くて当たり前。ですが、中古物件でもリフォームすれば、理想の暮らしが実現できるんです。新築は高いから無理だといって、マイホームを諦めないでほしいと思います。

藤野さん

本当にそうですね。リフォームにも夢がありますね。ありがとうございました。

インタビュアー
(整理収納アドバイザー)
より一言

リフォームの際に多いのは「収納が足りないから増やしてほしい」という要望です。ですが、モノを整理し厳選すれば、収納をたくさん増やす必要はありません。リフォーム費用を抑えられますし、抑えられた費用でデザインにこだわることもできます。
今回の施主様はモノが少なかったため、収納を増やすといった大掛かりなリフォームはおこなっていません。そのぶんLDKのデザインや部屋のインテリアなどにこだわっています。ホテルライクな雰囲気の部屋が完成し、スッキリとした空間で快適に過ごされていることでしょう。

大谷さんに会えるのは
こちらのショールーム
4F:マンションリフォーム専門店
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