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家づくりに活用できる補助金・制度をまとめてご紹介:住まいのマネー部
【令和5年度】
住宅エコリフォーム
推進事業を徹底解説!
補助金の概要と
3つの注意点
02 【令和5年度】住宅エコリフォーム推進事業を徹底解説!補助金の概要と3つの注意点 02 【令和5年度】住宅エコリフォーム推進事業を徹底解説!補助金の概要と3つの注意点
Aさん一家のお母さん

やっぱり、今の時代は家が省エネになるようなリフォームをしたいな。
でも、けっこうお金がかかりそう…

マネー博士

そんなリフォームをしたいなら、
ぴったりの補助金制度があるよ!

Aさん一家のお父さん

家を省エネ化するリフォームで補助金が受け取れるんですか!
そんな制度は知りませんでした

マネー博士

お得に家を省エネ化できる『住宅エコリフォーム推進事業』という
補助金制度があるんだ!今からくわしく見ていこうね!

マネー博士

「おうちアプデ研究所 住まいのマネー部」の家のお金に詳しいマネー博士。「お得な家づくり」の実現に向けて研究に取り組んでいる。

Aさん一家

30歳夫婦+子ども1人(結婚4年目、子ども3歳)。購入した中古住宅のリフォームを検討している。できるだけお得にリフォームしたいと考えており、いろいろと情報収集している。

この記事では、
私たちの家族を
モデルケースに
しています

住宅エコリフォーム推進事業とは、
既存住宅を省エネ性能の高い住宅へ改修(リフォーム)を支援する制度です。
一定の要件を満たせば補助金を受けられるため、これから住宅のリフォームを検討している方は、
制度を活用することでお得にリフォームできます。

本記事では、令和5年度の住宅エコリフォーム推進事業について、
対象となる住宅の要件や工事内容、限度額、補助金の算出方法、申請手続きの概要を解説します。

※令和5年度の住宅エコリフォーム推進事業は大変な人気を集め、すでに予算の上限に達しました。そのため、令和6年度の事業に狙いを定め、今から申請に備えましょう。令和5年度と令和6年度で要件が変わる可能性はありますが、スムーズに令和6年度の住宅エコリフォーム推進事業を活用するためにも、令和5年度の要件を把握しておく必要があります。

補助金がもらえる?
住宅エコリフォーム
推進事業とは?

マネー博士

カーボンニュートラルって聞いたことあるかな?

Aさん一家のお父さん

そんな言葉、いま初めて聞きました

マネー博士

住宅エコリフォーム推進事業は、
カーボンニュートラルの実現に向けて
既存住宅を省エネ性能の高い住宅に改修することを
支援するための制度なんだ。くわしく見ていこう

住宅エコリフォーム推進事業住宅エコリフォーム推進事業

住宅エコリフォーム推進事業は、カーボンニュートラルの実現に向けて、
既存住宅を省エネ性能の高い住宅に改修することを支援するための事業
です。

カーボンニュートラルとは?

二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を、全体としてゼロにすることです。住宅エコリフォーム推進事業では、ZEHレベルの高い住宅を支援することによって、省エネ効率のよい住宅を増やすことを目的としています。

ZEHとは?

太陽光発電などでエネルギーを創る創エネと、断熱性能を高める省エネによって、エネルギーの消費量をゼロにする住宅です。住宅エコリフォーム推進事業では、ZEHレベルの高い住宅へリフォームすると補助金の対象になります。

国として推進している事業だから補助金が受け取れるんだね。快適な住環境にもなるし、リフォームする際はZEHレベルの高いリフォームを検討しよう。

住宅の要件と
対象となる工事内容

マネー博士

住宅エコリフォーム推進事業には、もちろん要件があるんだよ。
この要件を満たさないと補助金を受け取ることはできないからね

Aさん一家のお母さん

省エネにつながるなら
どんなリフォームでも良いってわけじゃないんですね

マネー博士

補助金を受け取るためにどんな要件があるのか、
どんな工事が対象なのかここで知っておこうね

住宅エコリフォーム推進事業には、
対象となる住宅と
工事内容の要件が設定されています。
住宅の要件
住宅エコリフォーム推進事業の対象となるのは、既存住宅のリフォームのみです。
戸建て住宅と共同住宅だけでなく空き家でも対象となりますが、新築住宅は対象となりません。
店舗併用住宅の場合は、住宅部分が延床面積の1/2以上あれば対象となります。

フルリフォームじゃなくても部分改修でも補助金の対象になるよ。

対象となる工事内容

事業の対象となる工事内容は、全体改修と建て替え、部分改修です。

全体改修

一定の性能基準を満たす住宅全体の改修工事(同時に行う構造補強工事も対象)

建て替え

一定の性能基準を満たす建て替え工事

部分改修

複数の開口部がZEH仕様基準を満たすようにする改修工事(同時に行う躯体の断熱改修工事や、特定の設備の性能をアップさせる工事も対象)

全体改修と建て替えに用いられる性能基準は、断熱性を評価する断熱等性能等級と、
一年間のエネルギー消費量を評価する一次エネルギー消費量等級です。

また、具体的には以下の工事が対象になります。

断熱等性能等級5および
一次エネルギー消費量等級6と認定される
改修工事・全体改修と同時に行う構造補強工事

部分改修と同時に行う断熱改修や、
太陽光利用システムやヒートポンプ給湯器など
特定の設備の性能アップ工事

計画しているリフォーム工事が事業の対象となるかを、しっかり確認しておこう。

対象となる費用と補助限度額
窓や玄関ドアも対象?

マネー博士

省エネのためのリフォームには色々な費用がかかるけど、
全ての費用に補助金が適用されるわけじゃないんだ

Aさん一家のお父さん

どんな費用なら、補助金が適用されるんでしょうか?

マネー博士

お得にリフォームするためには、そこをちゃんと押さえておかないとね。
補助金の限度額についても一緒に見ていこう

リフォーム工事にかかったすべての費用が
住宅エコリフォーム推進事業の対象ではありません。

本章では、事業の対象となる工事費用と
補助率、限度額を解説します。
補助金をいくらもらえるのかを把握して、
無理のない資金計画を立てましょう。
対象となる工事費用

補助の対象となる工事費用は、省エネ診断、省エネ設計等、省エネ改修(建て替え含む)にかかった
費用
です。補助する内容と条件は以下の通りです。

補助する内容
条件

省エネ診断

省エネ性能の証明書取得費用等

・省エネ診断のみで申請可能

・事業者登録前に実施しても申請可能

・省エネ設計・改修と重複して申請可能

省エネ設計等
省エネ改修

・省エネ設計等に係る費用

・開口部・躯体等の断熱化工事費用

・設備の効率化に係る工事費用

・省エネ改修とあわせて実施する構造補強工事費用

・ZEHレベルとなる全体改修や建て替え、部分改修であること

・改修後の耐震性確保が必要

・省エネ改修とあわせて実施する構造補強工事を含む

省エネ診断
補助する内容
条件
省エネ性能の
証明書取得費用等

・省エネ診断のみで申請可能

・事業者登録前に実施しても申請可能

・省エネ設計・改修と重複して申請可能

省エネ設計等省エネ改修
補助する内容
条件

・省エネ設計等に
係る費用

・開口部・躯体等の断熱化工事費用

・設備の効率化に係る工事費用

・省エネ改修とあわせて実施する構造補強工事費用

・ZEHレベルとなる全体改修や建て替え、部分改修であること

・改修後の耐震性確保が必要

・省エネ改修とあわせて実施する構造補強工事を含む

引用:国土交通省
「令和5年度住宅エコリフォーム推進事業について」

省エネ診断は単体で申請可能です。

省エネ改修として施工される開口部の断熱化工事は、複数ヶ所の施工が必要なため、
1ヶ所では対象となりません。

たとえば、内窓の設置や玄関ドアの交換などです。
構造補強工事も、省エネ改修とあわせて実施すると対象となります。

主に以下のような工事は、補助の対象にはならないため注意しましょう。
塗装工事
ドアのガラス交換
太陽光発電設備の設置
外気に接しない間仕切り壁の窓、
ガラス、ドア
足場設置・現地調査・既存建物の解体

リフォーム計画を立てる際には、工事内容が補助の対象となるかしっかりと確認しておこう。

補助率と補助限度額
住宅エコリフォーム推進事業の補助金額を算出する際の補助率は、以下の通りです。
省エネ診断
省エネ診断
省エネ設計等・省エネ改修
省エネ設計等・省エネ改修

補助限度額は、
全体改修と部分改修どちらも
住宅1戸につき35万円です。

最低補助金額は
50,000ですが、

省エネ診断のみの場合の
最低補助金額は
10,000となります。

補助限度額が定められている点に注意が必要だね。

支給額の具体例
支給される補助金の金額について具体的な例を挙げて、シミュレーションします。
例えば 全体改修(フルリフォーム)なら・・・ 例えば 全体改修(フルリフォーム)なら・・・
例えば部分改修なら 例えば部分改修なら

モデル工事費とは、あらかじめ想定する工事費です。
実際の工事費と比較して低いほうの金額を採用することによって、不正を防ぐ目的があります。

部分改修の場合、開口部・躯体・設備それぞれについて
実際にかかった工事費とモデル工事費に補助率をかけて低いほうの金額を補助額とし、
3つの補助額の合計と補助限度額を比較して低いほうの金額が支給されます。

工事の個別具体的な内容だから、実施しようとしているリフォーム工事で補助金が出るのか施工業者に確認しよう。

申請手続きの概要と
申請の流れ

マネー博士

住宅エコリフォーム推進事業の補助金を受け取るには、
正しい申請手続きをしなきゃいけないんだ

Aさん一家のお母さん

それって、業者さんに丸投げしちゃいけないんですか?

マネー博士

申請するのはリフォーム業者さんだけど、丸投げするのは
おすすめしないな。リフォームをお願いする人も申請手続きについて
ある程度知っておくことが大切だよ

本章では、申請手続きの概要と流れを解説します。
申請手続きの概要を把握し、
令和6年度の申請に向けて準備をしましょう。

申請手続きの概要
住宅エコリフォーム推進事業の申請を行えるのは、発注者でなく施工業者です。
事業者登録している事業者でなければ補助を受けられないため、リフォーム工事を依頼する前に、
事業者登録している施工業者かどうかを確認しましょう。

住宅エコリフォーム推進事業実施支援室では、ポータルサイトにて登録事業者を公開しています。

事業者登録前に実施したリフォームも対象になるから、これから事業者登録する施工業者でも大丈夫だよ。いつ事業者登録するのかは必ず確認しておこう。

申請の流れ
住宅エコリフォーム推進事業は、以下の流れで申請します。

事業者登録

工事請負
契約の締結

交付申請

交付決定

補助額の
確定と交付

完了実績
報告

工事の実施

施工業者が交付申請をすると、審査を経て交付決定が通知されます。リフォーム工事の着手は
交付決定前でも可能ですが、交付が決定されなければ支給を受けられない点に注意が必要です。

工事が完了したら施工業者が完了実績報告を行い、審査が終わると補助金が支給されます。

支給のタイミングは工事の完了時ではないので、スケジュールをしっかり把握したうえで資金計画を立てよう。

申請時の必要書類
補助金の申請時には、主に以下のような書類が必要です。
工事請負契約書
工事の見積書
工事内容がわかる図面
性能基準を満たすことを
証明する第三者機関の書類

また、完了実績報告には、主に以下の書類が必要です。

工事費の領収証
省エネ診断の結果
外観、内観、
対象工事部分の写真

必要書類でポイントとなるのは、写真です。撮影する部分やアングル、枚数が決められており、
工事前と工事中、工事後の3回撮影します。実際には、施工業者が撮影するケースが多いです。

念のためどちらが撮影するのか施工業者に確認しておこう。

住宅エコリフォーム推進事業の
補助金を利用する際の注意点

マネー博士

住宅エコリフォーム推進事業は便利な制度だけど、
注意しなきゃいけないこともあるんだ

Aさん一家のお母さん

どんなことに気をつけなきゃいけないんでしょうか

マネー博士

そんなに心配する必要はないよ。リフォームを依頼する前に
しっかりと注意すべきポイントを理解しておけば大丈夫だからね

住宅エコリフォーム推進事業を申請する際には、注意すべきポイントが3つあります。

リフォームを依頼する前に
きちんとポイントを理解しておくことで、
スムーズに手続きを
進められるでしょう。
それぞれについて解説します。

支給は全世帯が対象
住宅エコリフォーム推進事業の支給は、全世帯が対象となります。
世帯別の補助金額の違いもありません。同じようにリフォームが対象となる国の補助制度には
世帯別の制限がある制度もあるため、混同しないように注意しましょう。

ほかの補助金と比べるとわかりやすいルールだね。

住宅に耐震性能が必要
事業の対象となる住宅は、改修後に耐震基準に適合している必要があります。
改修前に適合していない住宅は、改修と同時に耐震工事を行います。
仮に改修工事完了までに耐震工事が終わらない場合は、耐震工事を予定している旨を証明する書類を
提出しなければなりません。


なお、改修前からすでに適合している場合は、適合していることを証明する書類を提出します。

耐震診断適合証明書は建築士に耐震診断を依頼して発行してもらうよ。

補助金が支給される
タイミング
補助金が支給されるのは、完了実績報告を行い、交付金額が確定した後です。
なお、発注者ではなく施工業者に支給されます。

補助金をリフォーム代金の一部に充当する場合、リフォーム代金を支払うタイミングに注意が必要です。補助金が支給される前に代金を支払う場合は、一時的に資金を用意する必要があるためです。

補助金が支給されるタイミングとリフォーム代金支払いの時期について、施工業者としっかり話し合っておこう。

補助金制度を上手に利用して
お得にリフォームしよう

Aさん一家のお母さん

住宅エコリフォーム推進事業って、本当に便利な制度ですね!

マネー博士

そうなんだ!家を省エネ化したいと思っている人は
ぜひ知っておいて欲しいよ

Aさん一家のお父さん

ちゃんと要件に合っているか確認できたら、ぜひ活用してみたいです

マネー博士

前もって準備しておけば、スムーズに補助金の申請手続きを
始められるからね。ちゃんと内容を理解して、
家をお得に省エネリフォームしちゃおう!

小川 聡子
小川 聡子
Webライター・宅地建物取引士・2級FP技能士・賃貸不動産経営管理士。子育てのブランクを挟み通算13年間不動産会社に勤務。