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やっぱり、今の時代は家が省エネになるようなリフォームをしたいな。
でも、けっこうお金がかかりそう…

そんなリフォームをしたいなら、
ぴったりの補助金制度があるよ!

家を省エネ化するリフォームで補助金が受け取れるんですか!
そんな制度は知りませんでした

お得に家を省エネ化できる『子育てグリーン住宅支援事業』という
補助金制度があるんだ!今からくわしく見ていこうね!
「おうちアプデ研究所 住まいのマネー部」の家のお金に詳しいマネー博士。「お得な家づくり」の実現に向けて研究に取り組んでいる。
30歳夫婦+子ども1人(結婚4年目、子ども3歳)。購入した中古住宅のリフォームを検討している。できるだけお得にリフォームしたいと考えており、いろいろと情報収集している。
私たちの家族を
モデルケースに
しています
「子育てグリーン住宅支援事業」は、既存住宅の省エネ性能を向上させたり、
子育て世帯がより快適に暮らせるようにしたりするためのリフォームを支援する制度です。
一定の要件(省エネ改修など)を満たせば、最大60万円の補助金を受けられます。
これから住宅のリフォームを検討している方は、この制度を活用することで、お得にリフォームできます。
本記事では、令和7年度の子育てグリーン住宅支援事業について、
対象となる住宅の要件や工事内容、限度額、補助金の算出方法、申請手続きの概要を解説します。
子育てグリーン住宅支援事業では、
省エネ性能の高い住宅(GX志向型住宅・ZEH水準住宅・長期優良住宅)の新築も補助されますが、
この記事ではリフォームを中心に解説します。
子育てグリーン住宅支援事業の交付申請(予約含む)の開始は2025年3月下旬(予定)となっており、
事業の詳細な情報は順次公開されます。
本記事では、2025年2月7日に公開された内容に基づいており、内容が見直される可能性もあります。
最新情報は、子育てグリーン住宅支援事業の公式サイトをご確認ください。
子育てグリーン住宅支援事業の公式サイト
なお、子育てグリーン住宅支援事業の前身事業である「子育てエコホーム支援事業」との主な違いは以下の通りです
子育てエコホーム
支援事業 |
子育てグリーン
住宅支援事業 |
---|---|
補助上限額: |
補助上限額:
40万円(Aタイプ)・ 60万円(Sタイプ) |
子育てエコホーム支援事業では、子育て世帯や若者夫婦世帯などの
世帯区分によって補助上限額が20~60万円と異なっていました。
一方、子育てグリーン住宅支援事業では、世帯区分による補助額の差がなくなり、
全世帯の補助上限額が40万円(Aタイプ)・60万円(Sタイプ)に統一されました。
補助金がもらえる?
子育てグリーン住宅
支援事業とは?

カーボンニュートラルって聞いたことあるかな?

そんな言葉、いま初めて聞きました

子育てグリーン住宅支援事業は、
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて
既存住宅を省エネ性能の高い住宅に改修することを
支援するための制度なんだ。くわしく見ていこう



子育てグリーン住宅支援事業は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、
既存住宅を省エネ性能の高い住宅に改修することを支援するための事業です。
カーボンニュートラルとは?
二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を、全体としてゼロにすることです。子育てグリーン住宅支援事業では、GX志向型住宅(環境に配慮した省エネ住宅)を早期に普及させることで、日本の住宅全体の省エネ性能をZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準のレベルにすることを目指しています。
ZEHとは?
太陽光発電などでエネルギーを創る創エネと、断熱性能を高める省エネによって、エネルギーの消費量をゼロにする住宅です。子育てグリーン住宅支援事業では、省エネ性能の向上を目的としたリフォームが補助対象となり、開口部や躯体の断熱改修、高効率なエコ住宅設備の導入などを行うことで補助が受けられます。
国として推進している事業だから補助金が受け取れるんだね。快適な住環境にもなるし、リフォームする際は省エネレベルの高いリフォームを検討しよう。
住宅の要件と
対象となる工事内容

子育てグリーン住宅支援事業には、もちろん要件があるんだよ。
この要件を満たさないと補助金を受け取ることはできないからね

省エネにつながるなら
どんなリフォームでも良いってわけじゃないんですね

補助金を受け取るためにどんな要件があるのか、
どんな工事が対象なのかここで知っておこうね
対象となる住宅と
工事内容の要件が設定されています。

リフォームの場合、戸建住宅と共同住宅(分譲マンション等)が対象になります。
既存住宅には空き家も含まれるから、空き家の省エネリフォームも補助の対象になるよ。
補助対象となる工事には「必須工事」と「附帯工事」があります。
補助金を受け取るには、必須工事のうち、最低でも2つの工事を実施する必要があります。
附帯工事は任意の工事であり、省エネ改修をより効率的に実現するために行うものです。
必須
工事 |
開口部の
断熱改修 |
窓やドアなどの 外部との接触部分の 断熱性を向上させる改修 |
---|---|---|
躯体の
断熱改修 |
壁、床、屋根など 構造部分の 断熱性を 向上させる改修 |
|
エコ住宅
設備の設置 |
高効率の給湯器や エアコンなど、 省エネルギー設備の導入 |
|
附帯 工事 |
子育て 対応改修 |
子育て世帯向けの 間取りや設備の改修 |
防災性 向上改修 |
地震や台風に 備えた耐震補強や 防災設備の改修 |
|
バリアフリー 改修 |
高齢者や障害者に 配慮した段差解消や 手すりの設置などの改修 |
|
空気清浄機能・ 換気機能付き エアコンの設置 |
空気清浄や 換気機能を備えた エアコンの設置 |
|
リフォーム 瑕疵保険等への 加入 |
リフォーム後の 欠陥に備えて 保険に加入 |
必須工事の3つすべてを実施すると、補助上限額がアップするよ。
対象となる費用と補助限度額

省エネのためのリフォームには色々な費用がかかるけど、
全ての費用に補助金が適用されるわけじゃないんだ

どんな費用なら、補助金が適用されるんでしょうか?

お得にリフォームするためには、
そこをちゃんと押さえておかないとね。
補助金の限度額についても一緒に見ていこう
子育てグリーン住宅支援事業の対象ではありません。
本章では、事業の対象となる工事費用と
補助率、限度額を解説します。
補助金をいくらもらえるのかを把握して、
無理のない資金計画を立てましょう。

子育てグリーン住宅支援事業の補助対象となるのは、
リフォーム工事にかかったすべての費用ではなく、
補助対象となる工事にかかった費用に限定されています。

必須工事 |
対象となる工事は |
---|---|
附帯工事 |
必須工事を補完する工事で、 |
リフォーム計画を立てる際には、工事内容が補助の対象となるかしっかりと確認しておこう。
Sタイプ |
必須工事を |
上限60万円/戸 |
---|---|---|
Aタイプ |
必須工事のうち、 |
上限40万円/戸 |
補助金の額は、対象となる工事に応じて上限金額(補助限度額)が決まっており、その範囲内で補助金が支給されます。したがって、実際にかかった費用が補助限度額を超えていても、補助されるのは限度額内の金額となります
補助限度額が定められている点に注意が必要だね。




工事の個別具体的な内容だから、実施しようとしているリフォーム工事で補助金が出るのか施工業者に確認しよう。
申請手続きの概要と
申請の流れ

子育てグリーン住宅支援事業の補助金を受け取るには、
正しい申請手続きをしなきゃいけないんだ

それって、業者さんに丸投げしちゃいけないんですか?

申請するのはリフォーム業者さんだけど、丸投げするのは
おすすめしないな。リフォームをお願いする人も申請手続きについて
ある程度知っておくことが大切だよ
本章では、申請手続きの概要と流れを解説します。
申請手続きの概要を把握し、
令和7年度の申請に向けて準備をしましょう。

事業者登録している事業者でなければ補助を受けられないため、リフォーム工事を依頼する前に、
事業者登録している施工業者かどうかを確認しましょう。
なお、事業者登録の開始は、2025年3月上旬~(予定)となります。
事業者登録前に実施したリフォームも対象になるから、これから事業者登録する施工業者でも大丈夫だよ。いつ事業者登録するのかは必ず確認しておこう。
登録事業者を
選定
事業者と
打ち合わせ
補助金申請
工事の実施
工事完了後の
確認
補助金の支給
施工業者が交付申請をすると、審査を経て交付決定が通知されます。リフォーム工事の着手は
交付決定前でも可能ですが、交付が決定されなければ支給を受けられない点に注意が必要です。
工事が完了したら施工業者が完了実績報告を行い、審査が終わると補助金が支給されます。
交付申請の期間は2025年12月31日までと設定されていますが、予算が上限に達すると受けられなくなるため、補助を受けたい方は早めに手続きを行いましょう。
くわしくは「子育てグリーン住宅支援事業」の
公式ホームページをご確認ください。
支給のタイミングは工事の完了時ではないので、スケジュールをしっかり把握したうえで資金計画を立てよう。
性能を証明する書類
わかる写真
必要書類でポイントとなるのは、写真です。撮影する部分やアングル、枚数が決められており、
工事前と工事中、工事後の3回撮影します。実際には、施工業者が撮影するケースが多いです。
念のためどちらが撮影するのか施工業者に確認しておこう。
子育てグリーン住宅支援事業の
補助金を利用する際の注意点

子育てグリーン住宅支援事業は便利な制度だけど、
注意しなきゃいけないこともあるんだ

どんなことに気をつけなきゃいけないんでしょうか

そんなに心配する必要はないよ。リフォームを依頼する前に
しっかりと注意すべきポイントを理解しておけば大丈夫だからね
子育てグリーン住宅支援事業を申請する際には、注意すべきポイントが3つあります。
リフォームを依頼する前に
きちんとポイントを理解しておくことで、
スムーズに手続きを
進められるでしょう。
それぞれについて解説します。

支給は
全世帯が対象
ただし新築の場合は、建設する住宅の種類によって支給対象世帯が異なります(GX志向型住宅の新築は全世帯、ZEH水準住宅・長期優良住宅の新築は子育て世帯または若者夫婦世帯)。
リフォームと新築を混同しないように注意しましょう。
同じようにリフォームが対象となる国の補助制度には世帯別の制限がある制度もあるから、ほかの補助金と比べるとわかりやすいルールだね。
国が実施する他の補助制度との重複申請は原則認められていません。
ただし、リフォーム工事の請負契約が別々に締結されている場合など、
補助対象が明確に分かれていれば併用できる場合があります。
子育てグリーン住宅支援事業は、住宅省エネ2025キャンペーンの一環として実施されており、
同キャンペーンで実施されている以下の補助制度は、補助対象が重複しなければ併用が可能です。
● 給湯省エネ2025事業
● 賃貸集合給湯省エネ2025事業
原則として国の他の補助金制度とは併用できないから、どちらがお得かを検討する必要があるよ。
タイミング
なお、発注者ではなく施工業者に支給されます。
補助金をリフォーム代金の一部に充当する場合、リフォーム代金を支払うタイミングに注意が必要です。
補助金が支給される前に代金を支払う場合は、一時的に資金を用意する必要があるためです。
補助金が支給されるタイミングとリフォーム代金支払いの時期について、施工業者としっかり話し合っておこう。
補助金制度を上手に利用して
お得にリフォームしよう

子育てグリーン住宅支援事業って、本当に便利な制度ですね!

そうなんだ!家を省エネ化したいと思っている人は
ぜひ知っておいて欲しいよ

ちゃんと要件に合っているか確認できたら、ぜひ活用してみたいです

前もって準備しておけば、スムーズに補助金の申請手続きを
始められるからね。ちゃんと内容を理解して、
家をお得に省エネリフォームしちゃおう!





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