部屋を明るく照らす目的だけではなく
「くつろげる空間を演出する」役割も持っています。
部屋の使い方や住む人の好みに合わせて
照明計画をしていくと、
住まいはより居心地のいい空間へと変わります。
今回は、照明の種類や、
【部屋別】照明プラン例をご紹介します。
「照明選び」から
部屋を明るくすることで、
作業のしやすさや暮らしやすさを助ける照明。
あなたもホテルやレストランなどで、
光の演出に癒されたり、心地よさを感じたりした
経験があるのではないでしょうか。
照明には、暮らしに必要な明るさを確保する
だけでなく、リラックス感をもたらしたり、
光で部屋をドラマティックに演出したりする大切な役割があります。
もし自宅をもっと居心地よくしたい、
暮らしやすくしたいと感じているのなら、
部屋に設置する「照明選び」を
見直してみてはいかがでしょうか。
住宅に取り入れる照明はバリエーションが豊かで、
照明器具によって光の質や色などが異なります。
照明の種類や取り入れ方のポイントを知れば、
より居心地のいい部屋づくりが叶うのです。
照明の種類は?
住宅に取り入れられる照明には、部屋の全体を照らす「主照明」と、部分的に照らす「補助照明」があります。部屋によっては両方を組み合わせることで、光の量を調節でき居心地のいい空間をつくることができます。また、雰囲気のよい空間をつくる「間接照明」もリラックス感のあるインテリアに欠かせない要素。天井や壁に光を当て、その反射した光で部屋を照らす照明です。
ここでは、住宅に取り入れられることの多い照明を6種類ご紹介します。部屋の目的に合わせて選んでみてくださいね。
明るく広い空間を演出
「シーリングライト」
シーリングライトとは天井に直付けする照明のことで、開放感のある広々とした空間づくりに適しています。部屋全体を平均的に明るく照らすので、主照明としてリビングなどに取り入れるのがおすすめです。シーリングライトには、このような特徴があります。
天井までの高さを感じさせ
開放感を生み出す
厚みがないタイプが多く、
広々とした空間に
インテリアテイストを
選ばずになじむ
広がりやすく、明るい室内を
つくることができる
「ペンダントライト」
ペンダントライトとは、天井から吊り下げて使う照明のこと。食卓の上に取り付けられることが多く、ダイニングにおすすめです。ペンダントライトには、このような特徴があります。
好みの明るさに合わせて、
吊るす高さを調整できる
食卓や人の顔に陰影ができ
ドラマティックな印象に
インテリア性の高いものが
見つかる
ように絵になりインテリアの
一部として楽しめる
オブジェのように楽しめる
インテリアを選ばない
「ダウンライト」
ダウンライトとは、天井に埋め込まれた照明のこと。照明器具に主張がないため、すっきりとしたインテリアに仕上げたいリビングのほか、キッチンカウンターなどのコンパクトな空間に取り入れるのもおすすめです。ダウンライトには、このような特徴があります。
天井がフラットになるため、
圧迫感がない
明るさを調整できる
溜まりにくい
インテリアにもなじむ
「ブラケットライト」
ブラケットライトとは、壁に取り付けるタイプの照明のこと。下方向を照らすタイプ、上下方向を照らすタイプがあり、狭い廊下や階段など狭い空間に設置されることもあります。ブラケットライトには、このような特徴があります。
タイプが多く、クラシカルな
空間がつくれる
上下方向の光によって
奥行きを感じられる
狭い空間にも
取り付けやすい
アイテムが多く、デザインの
バリエーションが豊富
光の向きで空間の奥行きも
気軽に設置・移動できる
「スタンドライト」
スタンドライトとは、床などに置いて使うタイプの照明のこと。リビングや寝室などの補助照明として取り入れるのがおすすめです。スタンドライトには、このような特徴があります。
バリエーションが豊富
好きな場所に移動できる
インテリア雑貨などを照らし、
おしゃれな空間をつくる
気軽に設置できる
「テーブルライト」
テーブルライトとは、家具やテーブルなどの上に置いて使う照明のこと。小さな照明のため、取り入れたい場所に気軽に設置できます。テーブルライトには、このような特徴があります。
しやすいため、
気軽に移動できる
雰囲気のある
空間づくりに役立つ
ベッドサイドやミニテーブル
などにも設置しやすい
選べば、消灯している時も
絵になる
雰囲気のある空間づくりにも
「照明」プラン
照明の取り入れ方はどの部屋も一様ではなく、部屋の役割やどのような空間にしたいかによって変わります。ここでは居心地のいい空間をつくることを目的とした【部屋別】の照明プラン例をご紹介します。
各シーンで効果的に使い分ける
光を分散させる「1室多灯」に
家族が集まりくつろぐ場となるリビング。時間帯や過ごし方によって照明を変えられると便利です。ポイントになるのは、全体照明だけで照らすのではなく光を分散させること。リビングの照明プランのポイントはこちらです。
組み合わせて、
シーンによって使い分ける
光の量が調整しやすく便利
リラックス感のある
暖色系の光を選ぶ
「フォーカルポイント」を
照らすとおしゃれに
※1室多灯:ひとつの部屋に、複数の照明を取り入れる照明プランのこと
照らす「ペンダントライト」を
食事をおいしそうに見せたり、食卓を囲む人たちの顔を明るく照らしたりと「食事の場を照らす」ことを目的とするダイニング照明。天井から吊り下げるタイプの「ペンダントライト」は、暮らしの中心となるダイニングを印象的に彩ります。ダイニングの照明プランのポイントはこちらです。
照明器具のサイズに合わせて
最適な高さを決める
角度や高さに調整する
光を調節しやすいよう、調光・調色機能※があるとよい
デザイン性のあるタイプを
選ぶのがおすすめ
※調光・調色機能:光の量や色などを段階的に調節できる機能。リモコンひとつで操作できるため、気分やシーンに合わせて照明の光を調整しやすい。
選ぶのがおすすめ
実用的な照明でキッチンを快適に
「作業しやすい照明」をミックス
キッチン照明で最も大切なことは、「作業しやすい」光であるか、ということです。安全に調理するためにも、手元をしっかりと照らしてくれる実用的な照明を取り入れましょう。キッチンの照明プランのポイントはこちらです。
小型シーリングライトなど
圧迫感のないタイプを
手元を照らす照明を
組み合わせると快適に
照明器具の主張がない
ダウンライトがおすすめ
場所のため、ダウンライトなど手入れがラクな照明を
リラックス感を
ぐっすりと眠るために睡眠環境を整えたい寝室は、光の量や色にもこだわって、スムーズに入眠できるよう居心地のいい部屋にしましょう。寝室の照明プランのポイントはこちらです。
補助照明で、光の量を
調整できるようにしておく
ライトを設置すれば、
夜中目が覚めた時などに便利
温かみのある光を選べば、
リラックス感のある空間に
眩しさを感じない 位置に照明を設置する
睡眠環境を整えたい
「間接照明」という選択も
「省エネ」にも配慮を
サニタリーとは、洗面室やトイレなど衛生のための設備をもつ水まわりスペースを指します。家族が頻繁に使うこともあり、照明の消灯と点灯を繰り返すサニタリースペースは、照明器具の「省エネ機能」にも注目して選びましょう。サニタリーの照明プランのポイントはこちらです。
トイレは、LEDなど
省エネ仕様の照明を
トイレは、人感センサー付きを選ぶのも◎
「間接照明」という選択も
なら、ブラケットライトで
すっきりとした空間に
「光の演出」を意識して
住まいの顔となる玄関は、美しくおしゃれな空間にしたいもの。来客の第一印象にも繋がる場所のため、空間をドラマティックに照らすよう照明プランにもこだわりましょう。玄関の照明プランのポイントはこちらです。
ブラケットライトを組み合わせ明るさを
確保&光の演出
行き来することもあるため、
人感センサー付きだと便利
間接照明を取り入れると、
おしゃれな印象に
ダウンライトを 設置するのがおすすめ
設置すれば囲気のある空間に
「照明」でくつろげる空間に
インテリアの要素。
改めてライフスタイルを見直しながら
照明の取り入れ方を計画すれば、
よりくつろげる住まいが実現します。
光の質にもこだわりながら家具や観葉植物などを
効果的に照らせば、
インテリアはぐっとおしゃれになりますよ。
あなたもぜひ、暮らしに寄り添う照明プランを
検討してみてはいかがでしょうか。