あなたも、部屋の模様替えや引っ越しなどで
インテリアの色選びに迷った経験はありませんか。
色は、好みで取り入れるという視点だけでなく、
「色の特性」や「色の心理効果」なども意識して選ぶとより居心地のいい空間がつくれます。
今回は、インテリアの色選びで知っておきたい
基礎知識や、
【テイスト別】カラーコーディネートのポイントをご紹介します。
迷いやすい
近年、シンプルで洗練された印象を与える
白やアイボリー、グレーなど
「ニュートラルカラー」で構成された
インテリアが人気。
ですが、それだけでまとめてしまうと少し個性が足りなかったり、寂しく感じられたりすることも…。
そこで取り入れたいのが「色」です。
ニュートラルカラーをベースにしつつ、
アクセントカラーとして「色」を取り入れると
部屋は見違えるほど印象的に変わります。
それほどまでインテリアに影響を与える色選びは、
どのような色をどのくらい取り入れればよいのか、
改めて考えていくと
難しく感じられるかもしれません。
そんな時には、色の特性やイメージ、心理効果などにも着目してみてください。
色の個性を知ることで、ただ漠然と好みで取り入れるよりも理想の部屋に近づくはずです。
それでは、詳しくご紹介していきましょう。
配色バランスをおさらい
色の特性とは?
「暖色系」と「寒色系」
感じ方が変わる
色には、暖かさを感じさせる「暖色系」と冷たさを感じさせる「寒色系」があります。太陽や火をイメージさせる赤やオレンジ、黄色などが暖色系、水や氷などをイメージさせる青は寒色系の代表的な色です。
そのため、オレンジの壁で囲まれた部屋では暑く、青の壁に囲まれた部屋では寒々しく感じる…といったこともあるのだそう。実際の室温は変わらなくても、色によって体感が変わるというのはこのような色の特性があるからなのです。
感じ方が変わる
色には、見え方の違いにより「進出色」と「後退色」があります。手前に出ているように感じられる進出色は一般的に暖色系だと言われており、目立たせたいモノに使うと印象的なインテリアをつくることができます。
反対に、奥に後退しているように見える「後退色」は一般的に寒色系だと言われており、部屋を広く見せたい場合は青などの寒色系が使われます。
「進出色」と「後退色」
寒色系で集中力を高める
変わる
とても不思議なことですが、色は「時間の感覚」にも影響を与えると言われています。暖色系の部屋にいると人は時間の流れをゆったりと感じ、寒色系の部屋にいると時間の流れが早く感じられます。
この色の特性をふまえると、集中力を高めたい部屋には寒色系を、くつろぎたい部屋には暖色系を取り入れるとより居心地のいい住まいになりそうですね。
変わる
部屋に置く家具や小物の色選びに迷ったら、「重さの感覚」を意識してみてはいかがでしょうか。たとえば、同じ「青系の色」と言っても淡い水色は軽やかに、ネイビーのような深みの色は重たく感じられます。
このように、白に近い明度が高い色は軽く、黒に近い明度の低い色は重たいという特性があります。大型家具の色選びや、カーテンなど大きな面積を占めるファブリックの色選びに活かしたいですね。
明度を意識して
イメージや心理効果
取り入れたい青
「青」のインテリア
集中力や判断力を高め、気分を落ち着かせてくれる効果が期待できる「青」。青のインテリアには、このような心理効果があると言われています。
爽やかさを感じさせる
期待できる
効果が期待できる
勉強部屋や仕事部屋に向く
部屋が寒く感じられることも
「緑」のインテリア
優しい雰囲気と安心感をもたらす「緑」。森や山を連想させ、心を落ち着けてくれる色です。緑のインテリアには、このような心理効果があると言われています。
イメージさせる
もたらす
もたらす
効果も期待できる
ダイニング、
寝室などに向く色
ヘルシーな緑を
リビングに最適
「黄」のインテリア
目にするとハッピーな気持ちになれるのが「黄」。太陽の色とも言われ、部屋の雰囲気をパッと明るくし、元気をくれる色です。黄のインテリアには、このような心理効果があると言われています。
イメージさせる
高揚させる
もたらす
ダイニングに向く色
イライラしてしまうこともあるため
小さく取り入れるのが◎
「ピンク」のインテリア
穏やかで、優しい気持ちをもたらしてくれる「ピンク」。部屋を華やかな雰囲気にしてくれる色です。ピンクのインテリアには、このような心理効果があると言われています。
イメージさせる
花をイメージさせる
ビビッドな色合いは情熱を感じさせる
非日常的な部屋に
なってしまうため、ポイント使いを
ピンクの空間に
インテリアに使いたい茶
「茶」のインテリア
木の幹や土など自然界にも多く存在し、安心感をもたらしてくれるのが「茶」。住宅にも多く取り入れられる色で、「落ち着き」「堅実」といったイメージがあります。茶のインテリアには、このような心理効果があると言われています。
感じさせる
演出する
モダンな印象を与える
インテリアに向く
イメージさせ、安心感をもたらす
おすすめのカラーコーディネート術
組み合わせて奥行きを
インテリアがお好みなら
ナチュラルインテリア、韓国風インテリアがお好みなら、白をベースにベージュを組み合わせる配色がおすすめです。白の分量が多いほど、より洗練されたインテリアに、白・ベージュ以外の色味をプラスしたい時には、トーンを揃えて淡く軽やかな色を選ぶとおしゃれに仕上がります。
淡色の単色で揃えるのではなく、濃淡をつけてグラデーションになるように取り入れると、似た色合いでもニュアンスのある空間に。また木、コットン、リネンなどナチュラルな素材をいくつか組み合わせることで、色のバリエーションがなくても奥行きのあるインテリアをつくれます。
インテリアがお好みなら
シンプルインテリアやモダンインテリアがお好みなら、基本的には無彩色を取り入れるのがおすすめです。無彩色とは、白、グレー、黒など色味のない色のこと。このような白やグレーをベースに、小さくダークカラーを取り入れると引き締まった印象になります。
アクセントとして、ビビッドな色や柄物をインテリア小物でプラスすると個性的な部屋をつくれますよ。インテリアに取り入れるのに躊躇しがちな紫や鮮やかな赤も、クッションカバーなどの小物なら部屋のアイキャッチとして映えます。
鮮やかな小物で個性的に
落ち着いた優しい色味で
お好みなら
世代を問わず、幅広い世代に人気なのが北欧風インテリア。おしゃれなカフェやショップ、映画のなかでも北欧のライフスタイルを映したインテリアが取り入れられ、女性を中心に根強く注目を集めています。
北欧風にもいくつかのテイストがありますが、ナチュラルに仕上げるなら、白やライトグレーなどをベースカラーに、緑や青などをアクセントに取り入れるのがおすすめです。北欧の森や湖を思わせる落ち着いた優しい色味をイメージしながら、取り入れてみてください。
ポップなイメージの北欧風インテリアを楽しむなら、赤や青、緑などカラフルな色をアクセント使いするのも◎です。部屋のなかを明るく楽しい雰囲気にしてくれる北欧雑貨を取り入れれば、部屋のアイキャッチとしても活躍しますよ。
ヴィンテージ風
インテリアがお好みなら
メンズライクなインダストリアルインテリアやヴィンテージインテリアも、若い世代を中心に根強く人気のテイスト。ダークブラウン、ネイビー、グレーなどダークな色合いを多めに取り入れるのが特徴で、クールな雰囲気に仕上げます。
ただ、壁や天井など広い面積をダークカラーにしてしまうと重々しい印象になってしまうため、大型家具やファブリックで部分的に使うのがおすすめです。インダストリアル、ヴィンテージともに、色だけではなく素材感にもこだわると、より雰囲気のある素敵なインテリアに仕上がります。古木やスチール、レザーなど経年変化で色味や質感に深みが増す素材を多用すれば、育てる楽しさを感じながらインテリアを進化させることができます。
時を重ねた深みある素材を
組み合わせて
理想のインテリアをつくろう
好みの色を取り入れれば、
部屋はもっと居心地がよくなります。
あなたもぜひ、理想のインテリアづくりの
参考にしてみてくださいね。