多用途に使われる「リビング」。
家族団らんのひとときを過ごしたり
来客をもてなしたりするリビングは、
おしゃれで快適な空間にしたいですよね。
今回は、居心地のいいリビングのつくり方を、
レイアウト術や収納・インテリアのポイントに
フォーカスしてご紹介します。
インテリア
近年のライフスタイルの変化から、
リビングはくつろぐだけの場ではなく、
仕事場やキッズスペースとしてなど
多彩な役割を持つようになりました。
それにともない、快適なリビングをつくるための「インテリア」に注目が集まっています。
リビングは、家族のモノが集まるため
散らかって見えやすい場所。
快適に過ごすには、すっきりとした状態を
保てるよう「収納」にも工夫が必要です。
また、家具のレイアウトによっても
居心地のよさや、使いやすさは変わります。
これらが整ってこそ、ディスプレイが映えるおしゃれな空間をつくることができるのです。
家具選び・レイアウトのコツは?
モノを取捨選択
家具やモノを厳選する
リビングレイアウトを検討する前に、やっておきたいのはモノの取捨選択です。モノの量に合わせて収納家具を増やしていくと、部屋を徐々に狭めてしまうことにも...。広々とした空間を保つために、リビングは厳選した家具やモノだけレイアウトすることをおすすめします。
モノを厳選するヒントは、こちらに詳しくご紹介しています。モノの取捨選択に迷ったら、参考にしてみてはいかがでしょうか。
合った家具を選ぶ
快適なリビングをつくるために、家具選びは重要なポイント。床に座って過ごすことが多いなら、ラグを敷き低めの家具で揃える、ソファで家族団らんのひとときを過ごしたいなら、座る人数に合わせた大きめのカウチソファを選ぶなど、「くつろぐスタイル」に合った家具選びをしましょう。
ソファやチェアは、背もたれの高さによっても置いた時の印象やくつろぎ感が変わります。たとえば、身体をゆったりと預けて座れるのは「ハイバックタイプ」、寄りかかって座るのは難しくなりますが部屋に圧迫感を与えないのは「ロータイプ」など、座り心地やインテリアのお好みに合わせて選んでみてください。
過ごし方や好みで
部屋に開放感を演出
レイアウトする
リビングは住まいのなかで最も広い部屋。とはいえ、ソファやチェストなど大型家具を置くと狭く感じてしまうことも…。快適なリビングをつくるためには、限られたスペースをできるだけ広々と見せることも大切なポイントになります。
部屋に開放感を演出するためには、ソファやチェストなどで視界をふさがないよう心がけましょう。家具を壁側に寄せ、床を多く見せれば空間が広々と見えます。大きめの家具でも脚付きなら、床が見える範囲が増えより広さを感じさせます。
大型家具は、一度レイアウトすると変更が難しいもの。家具やスペースの計測をしっかりと行ったうえで、配置を検討してみてくださいね。
映えるレイアウトに
「フォーカルポイント」とは、部屋のなかで人の視線が集まる場所のこと。居心地のいいリビングをつくるためには、このフォーカルポイントが映える家具のレイアウトもポイントになります。
たとえば、お気に入りのキャビネットやディスプレイコーナーなどで整った部分をつくると、部屋がおしゃれに見えます。眺めて気持ちのいい場所があれば、リビングがよりくつろげる空間だと感じられるはずです。
それでは、ここからはおしゃれで快適な「リビング収納」や「インテリアコーディネート」のポイントをご紹介します。
ディスプレイコーナーで
おしゃれに
リビング収納・インテリアのポイント
フォトジェニックな空間に
厳選する
家具を何となく増やしてしまうとバラバラなデザインや素材になり、まとまりのないインテリアになってしまうため、「厳選する」ことを心がけましょう。家具を選ぶポイントは複数ありますが、リビング家具においては特に「絵になる」ことを意識してみてください。
家族や来客が長い時間を過ごすリビングは、ふと目に留まる家具にもこだわりたいもの。使いやすいことはもちろんですが、写真や動画撮影をした時にその家具が背景に映っても素敵だと思えるデザインや素材を選んでみましょう。
リビングにどのような収納家具を選べばよいのか迷ったら、以下のアイテムを参考にしてみてはいかがでしょうか。
テレビボードと組み合わせて置くことが多い「サイドボード」。もちろん、単体でも絵になる家具です。引き出しや扉付きのタイプは、リビングに集まる細々としたモノをすっきりと収納することができます。また、上部はアートやオブジェ、植物などを飾るディスプレイコーナーとしても役立ちます。
キャビネットとは、「箱型」収納家具の総称。サイドボードと同様に、引き出しや扉などが付いているため、文具や生活雑貨などをひとまとめに収納することができます。モノをすっきりと隠すことができるため、生活感をおさえ洗練されたインテリアをつくることができます。
リビングに「見せる収納」を取り入れる場合は、「オープンシェルフ」が役立ちます。本やお気に入りの雑貨、観葉植物などを飾ると、住む人の好みを反映した素敵なインテリアに仕上がります。モノを詰め込まず、余白をつくりながら収納するのがおしゃれなリビング収納の鍵です。
すっきりと
リビングは、テレビやオーディオなど家電の配線がごちゃごちゃとしてしまいがち。せっかく素敵な家具を揃えても、配線が丸見えになってしまっては台無しです。雑然と見えることを防ぐためには、家具や家電などで隠す、ケーブル収納ボックスを活用する、配線カバーを付けるなどのアイデアがあります。
また、携帯電話やタブレットなどの充電スペースをつくっておくことも、リビングをすっきりと見せる隠れたテクニック。最近では、インテリアとしても素敵なスマホ・タブレットスタンド兼ケーブル、ルーター収納も登場しています。ナチュラル系、北欧系など部屋のテイストに合わせてデザインや素材を選べば、リビングにさりげなく置いてもなじみます。
おすすめのテクニック
片付けのストレスが軽く
一時置きボックスをつくる
モノが散らかるたびに、定位置に戻すことが億劫に感じることもありますよね。忙しくなると余計に、リビングにモノが増えていくと雑然としてしまいがち…。そんな小さなストレスを解決するために取り入れたいのが、「一時置きボックス」です。
どこにしまうのか迷うモノ、すぐにまた使いそうなモノ、使ったら処分する予定のモノなどを集めておくための、「一時置きコーナー」をつくっておくとすっきりと見えます。
一時置きコーナーは、インテリアのテイストに合わせてナチュラル素材のボックスや、シンプルデザインのファイルボックス、ワイヤーバスケットなどを使うのがおすすめ。蓋つきのタイプを選ぶか、ボックスの上にファブリックを掛けておくと雑然とした中身が見えずに、よりすっきりとした印象を与えます。
デザイン・色を統一する
リビング収納をおしゃれに見せるためには、収納アイテム(ファイルボックスなど)に統一感を持たせることも大切なポイントです。先ほどご紹介した、オープンシェルフに組み合わせて使ったり、モノの一時置きボックスとして使ったりと、用途が幅広い収納アイテム。数多く取り入れる時には、デザインや素材、色を統一すると見た目も美しく、買い足しする時にも迷いません。
どのようなインテリアのテイストにも合わせやすいのは、「白」の収納アイテム。清潔感や明るさを演出するだけでなく、どこかスタイリッシュな印象を与える白のアイテムは、たとえメーカーが異なっても統一感が出ます。
中身が分からなくならないように、収納アイテムに小さく「ラベリング」しておくと家族も何がどこにあるのか一目瞭然ですよ。
スタイリッシュで統一感も
省スペースで便利!
キャスター付きワゴンを活用する
リビングを収納家具で狭めたくない場合は、キャスター付きワゴンを取り入れてみてはいかがでしょうか。文具や雑貨、リモートワークの資料などさまざまなアイテムをひとまとめに収納することができます。
使わない時には別の部屋に移動させたり、低めのワゴンならデスク下に収納したりと省スペースで置くことができます。
家族のお気に入りの場所に
インテリアにこだわったりすることで、
ひとつひとつの家具やモノの魅力が際立ち、
本当に好きなインテリアや居心地がいいと思える
空間を知ることができるもの。
リビングが美しく整えば、今よりももっと家族の
「お気に入りの場所」になることでしょう。
ぜひ、リビングインテリアの
ご参考にしてみてくださいね。