1. HDC
  2. おうちアプデ研究所 インテリア部
おしゃれな
北欧風インテリアを
つくる5つの
ポイント
木製家具やテキスタイルなどで
自然素材の持つ優しさを取り入れつつ、
モダンデザインで洗練された空間をつくる
北欧インテリア
日本でもファンの多い
人気のインテリアスタイルです。
今回は、正式なスタイルにこだわらず
気軽に楽しむ「北欧風インテリア」
つくり方をご紹介します。
北欧風インテリアのポイントは
「居心地のよさ」

スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、
デンマーク、アイスランドといった
「北欧」で誕生したインテリアスタイルは、
「北欧インテリア」と呼ばれ
多くの人たちに愛されています。
その原点となるのは、「家を楽しく
居心地よい場所にしたい」
という想い。
冬が長く寒さが厳しい北欧では、
自宅で過ごす時間をより充実させるため、
インテリアにもさまざまな工夫が
凝らされています。

世界中で愛されている家具や雑貨、テキスタイルなど人気の北欧ブランドが数多く生まれているのも、
そのような背景があるからでしょう。

このようなデザイン性と機能性を兼ね備えた
家具や雑貨を取り入れながら、
ナチュラルで居心地のよい空間をつくる。
そんな北欧スタイルを自由な発想で楽しむのが
「北欧風インテリア」です。

北欧の国々で取り入れられている
本場のスタイルにこだわりすぎず、
自分らしくインテリアコーディネートするのが
上手くいくポイント。
北欧の人々の「インテリアを楽しむ」という
スピリットを大切にしつつ、
これからご紹介する5つのポイントをおさえれば
きっと理想の空間づくりができるはずです。

北欧の国々の
ライフスタイルがヒントに

北欧風インテリアを楽しむうえで、ほんの少しでも知っておくと役立つのが北欧のライフスタイルです。たとえば、世界幸福度ランキングで上位をキープする「デンマーク」では「HYGGE(ヒュッゲ)」という言葉が大切にされています。

「心地よい時間、空間、人やモノに囲まれること」など、心地よさを感じられること、その幸福感は「ヒュッゲ」という言葉で表現されます。

言葉にするのが難しいものですが、たとえば、このようなことも「ヒュッゲ」なのです。

また、ワークライフバランス先進国であるスウェーデンではゆっくりと自宅で過ごす時間が大切にされています。そのなかでも、コーヒーブレイクを指す「Fika(フィーカ)」の時間をつくることは大切な習慣のひとつです。

コーヒーとともにお菓子などを食べてくつろぐフィーカな時間が、自宅だけではなく職場でも習慣化されているのだそう。ほっとできる時間を意識的につくることで、効率よく働くことができ、メリハリのある心地よい暮らしにもつながっているのでしょう。

このようなライフスタイルがインテリアにも自然に反映されているからこそ、
北欧インテリアは私たちに心地よさを運んでくれるのかもしれません。
それでは、北欧風インテリア
つくるための5つのポイントを
ご紹介していきましょう。
北欧風インテリア編
北欧風インテリアをつくる
5つのポイント
北欧テイストの家具で
おしゃれな部屋に
木製家具などで
自然素材のぬくもりを

木の温もりが感じられる空間は、私たちの心をほっと和ませてくれます。北欧風インテリアにも欠かせないのが「木製家具」。手触りがよく、温かみのある木製家具を、チェアやダイニングテーブル、チェストなどの収納家具などで取り入れてみましょう。 北欧テイストの木製家具を選ぶポイントはこちらです。

シンプルで洗練された
デザイン
使い勝手がよく、
暮らしになじむ機能性
無垢材や合板など
「木の質感」をそのまま楽しめる素材

北欧テイストの木製家具は、シンプルな空間にひとつあるだけでおしゃれな部屋を演出してくれます。部屋の主役となる機能性とデザイン性を兼ね備えた、「絵になる家具」を厳選して選んでみてください。

温かみのある
照明を取り入れる

冬が長く、自然光を浴びられる期間が短い北欧の国々では、「温かみのある光」を照明で取り入れることも心地よいインテリアをつくる大切なポイントに。北欧の国デンマークはキャンドルの消費量がヨーロッパで一番多いと言われています。北欧風インテリアをつくるなら、キャンドルのように優しくぬくもりのある暖色系の光にもこだわりましょう。
北欧テイストの照明を選ぶポイントはこちらです。

ほっとくつろげる
オレンジがかった光
消灯している時にも
絵になる美しいデザイン性
キャンドルのようにゆらめく光
LEDキャンドルなら火を使わず安心

北欧テイストの照明は、点灯している時間だけではなく消灯している時もアートのようにアイキャッチになります。美しいというだけではなく、明るさや色など光の質にもこだわって選んでみてください。

キャンドルのような暖色系の光で
「ぬくもり」を演出
気分にあわせて
お気に入りの色柄を楽しめる
部屋を楽しい雰囲気にする
テキスタイルを

北欧風インテリアに欠かせないアイテムが、部屋を楽しい雰囲気にしてくれる「テキスタイル」です。さまざまな色柄がありバリエーションも豊富なので、お気に入りが見つかることでしょう。北欧テイストのテキスタイルを選ぶポイントはこちらです。

肌触りがよく
ナチュラル感のある自然素材
季節や気分に合わせて
取り替えやすい
クッションカバー、ブランケット、
カーテン、
ラグなどがおすすめ

北欧テイストのテキスタイルは、カーテンやラグのように大きなアイテムだけではなく、カゴの中身を目隠しするカットクロス、普段使いできるキッチンクロスなど小さなアイテムでもOKです。壁に掛けたりテーブルやキャビネットに敷くだけでも、北欧風インテリアを楽しめます。

カラフルな「色」を
アクセントに

自然をイメージさせる白やベージュなどをベースに、シンプルで洗練された雰囲気に仕上げる北欧風インテリア。ですが、あまりにもさっぱりし過ぎると寂しい印象になってしまうことも…。楽しい空間づくりをするのなら、カラフルな「色」をアクセントに取り入れてみましょう。北欧テイストの「色」の取り入れ方はこちらです。

部屋全体の調和を大切に、
キーカラーを決める
赤・青・黄・緑などの
鮮やかな色をアクセントに
アート、食器、テキスタイルなどの
小物で色をプラス

カラフルな色が部屋にプラスされると、明るく楽しい雰囲気を演出できます。先ほどご紹介したように、インテリア小物などで色を取り入れると気軽に北欧風にチェンジできます。キーカラーとなる色を中心にトーンを揃え、3色程度に色数をしぼるとまとまりのある空間に仕上がりますよ。

カラフルなインテリア小物で
明るく楽しい雰囲気を演出
アートのように楽しめる
北欧アイテムで素敵な空間に
自然をモチーフにした
雑貨やアートをプラス

北欧テイストのインテリアには、森や動物など「自然」からインスピレーションを得たモチーフを小さな雑貨などで取り入れます。自然をありのままに描くだけではなく、斬新なタッチで表現されることもありアートのように楽しめるのが魅力です。北欧テイストの部屋をつくる雑貨やアートはこちらです。

草花や木の実、動物など
自然がモチーフとなったテキスタイル
愛嬌のある動物などの
オブジェ
絵画やポスターなどを
フレームに入れたアート

ほかにも、ぽってりとした陶器製の食器やフラワーベース、透明感のあるガラス製のキャンドルホルダーやタンブラーなどもおすすめのアイテム。花や植物とともにディスプレイすれば、北欧風インテリアをより素敵に仕上げることができます。自然のぬくもりをキーワードに、アイテムを選んでみてください。

コージーコーナー編
気軽にトライするなら
北欧風「コージーコーナー」の
アイデア

北欧風インテリアをつくりたいけれど、何から手をつければよいのか分からない…という方におすすめのアイデアが「コージーコーナー」です。コージーコーナーとは、北欧の住まいに見られる「小さなくつろげるパーソナルスペース」のこと。小さな空間だからこそ、北欧風インテリアにトライしやすいのではないでしょうか。日当たりのよい窓辺や、本棚の近く、部屋のコーナー部分など自分が落ち着けると感じる場所を自由に選び、自由な発想でつくってみてはいかがでしょう。

「コージーコーナー」には
何を置く?

北欧のデザイナーズチェアなど、
座りやすいお気に入りの椅子。

フロアライトやテーブルランプなど、
柔らかな光で手元を照らす照明。

飲み物や読書中の本を置く
サイドテーブルや、代用として
スツールでもOK。

これらを組み合わせてつくった小さなパーソナルスペースは、読書や趣味のスペースにしたり、ただただリラックスする場として活用したりとお気に入りの場所になることでしょう。

上記のほかにも、足元に小さなラグを敷いたり、オットマンを置いたりと居心地のよさを重視して自分だけのリラックススペースをつくるのもおすすめ。先ほどご紹介した北欧風インテリアをつくるポイントを意識すれば、よりおしゃれで居心地のよい空間になります。

おしゃれで洗練された
「北欧風インテリア」を
楽しもう
厳しい気候のなかで、
家を居心地のよい空間にしたいという
想いから生まれた北欧インテリア。
北欧のライフスタイルを映したインテリアには、
私たちの暮らしを豊かにしてくれる
知恵が溢れています。
正式な北欧スタイルにこだわりすぎず、
自分らしさを基準に家具や雑貨を選べば、
愛着のわく心地よい空間ができるはずです。
あなたもぜひ、自分らしく自由な発想で
取り入れてみては
いかがでしょうか。
伊野 奈緒美
1980年生まれ。福岡を拠点とするフリーライター Naomi.Sping代表。「心地よい暮らし」をテーマに、インテリア・住宅関連・ライフスタイルジャンルで記事執筆多数。また、丁寧な取材をもとにした記事や、「想いを伝える」コピーライティングも手掛ける。
文部科学省後援 リビングスタイリスト1級
カラーコーディネーター2級
リフォームスタイリスト3級
https://naomi-spring.com